協生ムラ開拓記「全面草刈り」
さぁ、いよいよむらんちゅ麦わらファームの造成開始!!
どのような農園を目指すのかを考えるにあたり、まずは地形の特徴や植生など圃場の全貌を明らかにしなければ何も始まりません。
取り急ぎ、ガッツリと生えそろったセイダカアワダチソウの草刈りから始めますかね。
麦わら農園の手入れをするときは立鎌(大鎌)を使うことが多いのですが、今回は文明の利器を大いに活用させていただきます。
2mを越えるセイダカアワダチソウの壁。
豪快に刈り進んで、開いていきます。
なんだろうね。
これ草刈りというより、もはや開拓だね。フロンティア精神だね。
全く先の見えない道なき道、未知の道だけど、1本刈れば1センチでも前に進むことができる。
前進を実感できる。気持ちいいなぁ。
しばらくすると、今草を刈っている所より一段1メートルほど高くなった畦を発見。
どうやらここは、棚田か段々畑跡地のようですね。
1時間半ほどで、とりあえず一段目をまるっと刈り終えました。
一段目だけでもそこそこ広さありますね、半反くらいはあるのかな?
さぁ、引き続き2段目に取り掛かろう!
と思ったその時。
うっそうと生い茂る草の中、一際目を引く黄色い植物の姿が。
切らないように気を付け、周りの草をかき分けてみると
わわっ!ラッパスイセンじゃん!!
花の中心部がラッパのように突き出ているのが特徴的な、ヒガンバナ科 スイセン属の多年草です。
セイダカアワダチソウやチガヤなどといった強力な雑草たちに覆われながらも人知れず健気に花を咲かせていました。
猛毒ということもありニラと間違って誤食すると大変なので農園内には植えられませんが、また造成が終わったらどこか分かりやすい場所にでも移植してあげようかな。キレイな姿を見せてくれてありがとう!
ちなみにラッパスイセンの花言葉は「尊敬」。ほんと、まさにその通りですわ。
花に癒されたのも束の間、目の前には前途多難な湿地が広がります。
3~4メートル級のアシがびっしり。
さっきのセイダカアワダチソウたちがとても可愛く思えてきます。
果敢に草刈り機で挑んでいくものの
湿地という事もあり、ぬかるむ土壌に足を取られ不安定な体制が続き、なかなか前に進むことができません。
ここを全面刈るのは諦め、端部分を借りながら水の流入口を探ることにしました。
奥に進めば進むほど、腐ったヘドロのような匂いが濃くなります。
気持ちが悪くなるほどに忌んだ水。この水が農園全体に流れていっている現状。
このままでは、かなりマズイ。。。
1段目に水が溜まらないようにするには、この2段目からの水を切ることが重要。
なるほど。
アシはこの水から余剰分を吸い上げ、浄化しようと頑張ってくれていたんだね。
2段目のアシ原湿地は、天然の浄化槽さながら。
ありがとうね、アシ。
アシはヨシとも呼ばれる抽水植物。
「アシ(悪し)」と連想するのが縁起が悪いからと「ヨシ(良し)」と呼ぶこともあるそう。
敬意を込め、今後むらんちゅ麦わらファームでは、ヨシと呼ぶことにしましょう。
もしくは親しみを込めてヨッシーとでも呼びましょうか。
汚染された水を吸い上げ、なんとか土壌を清浄化しようと奮闘するヨッシー。
意味が分かると物事の捉え方が変わりますよね。
でも、せっかくこんな広めの湿地があるんだから、ヨッシーだけではなくマコモも協生させたいなぁ。
マコモが誇る高い浄水能力を試す機会でもありますし、湿地を残すことで水を好む生き物たちの憩いの場にもなる。
草刈りしながら圃場を調査したところ
1段目、協生農園
2段目、協生湿地
3段目、草刈り途中、写真を撮り忘れるほど悪戦苦闘中ため未開拓
とりあえず、こんな見通しですかね。初めての場所を調査するのはホントに楽しいなぁ。
さぁ、これからは水路を造成する力仕事!!!
誰か力を貸してくださいー泣泣
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