ムラ開拓記「水路造成&マコモ苗植え」
圃場全体の草刈りを終えたむらんちゅ麦わらファーム。
耕作放棄地を農園に生まれ変わらせるため、造成作業が始まります。
まずは、航空地図と見比べながら全体をふかん。
水はけの悪さをどのようにすれば解消できるのか、水路を作る場所の当たりを付けていきます。
私が目をつけたのが、棚田2段目にある巨大湿地のすぐ下に面したこの場所。
歩くと雨も降っていないのに足元がグジュグジュ。
きっとこの辺りに解決の糸口があるはずです。
こういう時、だいたい怪しいのが圃場の四隅。
一見、何もないように見えますが、少しスコップで掘ってみると・・・
ほら!!!!!
地中に埋まっていた排水パイプが姿を現しました!!!!
ここから水がバンバン入り込んで来ているんですね。
探偵になった気持ちで推理するのは面白いですわー。
ここを中心に水路をどのように造成するのか考えます。
とりあえず圃場の周囲をぐるりと囲うところから始めてみましょうか。
それでもまだまだ抜けないようなら、中心も切っていくことにします。
この日はディーちゃんと一緒に作業。
180センチを超える長身で心身ともに充実した、ものすごく頼もしい相方です!!!
なんせ気が合う!!!
圧倒的なスピードで水路を掘り進めていきます。
なんというパワー。。。
私一人で造成していたときと全然進み具合が違う。
掘れば掘るほど水が湧き出てくる。隣の巨大湿地からも随分流れてきているんでしょうね。
いやー、やっぱりこの部分が水路の肝だわ。
排水口までぐるりと水路を配備。
風水的にも、「滞る水」と「流れる水」では意味合いが反転するほど違います。
水が流れれば風が流れる。
気が隅々まで行き渡る。
どうせ巡らせるなら、良い気や水の方がよいだろうと、ちょっとした仕掛けを作ります。
排水パイプの近くに植えているのはマコモ。
水質浄化作用が高いとされるイネ科の抽水植物です。
日本神話では「邪気を払う」「神が宿る草」という意味合いで霊草と捉えられ、
今でも多くの神社で神事などにも用いられています。
マコモが浄化した水や気を、水路を通じて圃場全体に行き渡らせる。
これまでマイナスだと思っていた水問題をプラスに転じる、起死回生の一手です。
あと、なんせ美味しいし。多年草なんで一度植えたら毎年増えるし。←ここ重要(笑)
さぁ、これが上手く行けば拍手喝采!!
相方と2人で作業すれば、楽しさや達成感も2倍。
皆さんと一緒にすれば、もっともっと膨れ上がっていくはず。
麦わらの魔法、とくとご覧あれ!!!
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わたしも今年から、借りた耕作放棄田んぼで真菰を育てようとしています。畦横の水路で自生している真菰たちを移植しながら。
ただ現在の田んぼはヨシ群生地。草刈り機で倒されたヨシでおおわれている状態。
4月15日でパート勤めを定年退職します。去年の秋に畦横に生えている真菰たちを見つけた時は、今後の自分のやることを指し示してくれているように思いました。
山賀さん
コメントありがとうございます!
自生マコモが山賀さんを未来へと導いてくれたとは、とても素敵なお話ですね!
ヨシとどのように協生していくのか私も興味があります。
僕らもヨシ&ガマが密生した湿地にマコモを植え観察してみますので、また山賀さんも情報教えてくださいね。