ムラ造成記「水路拡張&畝造成」
伊賀市の耕作放棄地で造成中の「むらんちゅ麦わらファーム」。
この日は、協生農法をテーマとした1泊2日の合宿。
初日は、大阪府堺市にある協生農園のお手伝い&協生農法を紹介したドキュメンタリー映画「サステナ・ファーム トキと1%」の鑑賞。
夕方から伊賀農園に到着してくださいました。
皆さん、早朝からのタイトスケジュール&長距離移動にも関わらずハツラツとした表情。
濃密で実りある1日だったことが、容易に想像できます。
ファームの造成は翌日から。
まずは、どのような作業を行うか事前打合せと圃場内の下見を行いました。
こちらは先日、水路を造成した一部。
上段にある湿地から有機物を含んだ汚水がしみ出していることがわかります。
この滞りを解消するのが、目下の課題。
近所の方にお話をうかがうと、どうやら数年前、圃場側面の畦をコンクリートのU字溝で固めてしまったそう。
それが原因となり本来自然に流れ出ていくはずの水が滞留し、よどんでしまっているのだと思います。
なんといいますか、、、これはまるで大地の膿のよう。
再び水や酸素を流れを取り戻し、滞りを解消できるような仕掛けを作るのが今回の作業内容です。
夜はディーちゃんの御友人が住む古民家で1泊。(私は皆さんがお風呂にいくタイミングで自宅に戻りました)
みんなで食卓を囲みながら、むらんちゅプロジェクトのビジョンや各々のスキルについて楽しい会話が弾みます。
未来を憂うだけではなく、今の現状を変えどう導いていくか。
プラス思考の話は本当に楽しい!心も弾む!!!
こういう時間を有意義と呼ぶんだろうなと再認識。素晴らしい一夜をありがとうございました。
夜が明け、さっそく水路拡張作業開始!!!
ディーちゃんは、湿地表層部の水を引き入れる流入口を確保。
今回、初めて参加してくれた勇吹さんは表層水や伏流水を流す道の造成。
若者二人の連携プレーに、もう惚れ惚れ。
阿吽の呼吸でドンドン水路を拡張していきます。
私一人で孤独に作業していた頃とはスピードの速さはもちろん、
楽しさは倍増し疲れは半減、気の合う仲間と協力するとこんなに何もかもが違うんですね。
手に豆を作りながら作業してくれたお二人、本当にありがとうございます!!!
女性陣のナホさんとトモミさんは、水路造成の時に出た土を活用した畝づくり。
チガヤやセイダカアワダチソウの根を取り除いて、土を盛ってくれます。
開墾作業は力作業だけなく、こうした細やかな作業を行って下さる方がいてくれると、ものすごく助かります。
みんなのチカラやアイデアが共鳴し合う開墾作業。気持ちいい時間はあっという間に過ぎていきます。
いくつか畝立てが終わり、果樹の植樹。
こんなに早く果樹デビューできる日がくるなんて、、、もう大感動ですわ。。。
ちなみにこちらは、私が作った麦わら畝。
直径150センチの円形畝の中に、ビワ、ヤブカンゾウ、イチゴ、ローズマリー、ネギ、二十日大根、ミックスレタスなどなどなど25属の植物を植えて、どれがこの土地で成長しやすいのか様子を見ることにします。
それぞれが作った、高さや形の異なる個性的な畝の集合体。
みんな違ってそれでいい。
植える植物も、それぞれの好みがあるから科や属も異なり多様性が生まれる。
仲間が増え、畝が増え、想いが重なりあうことで、植物相も濃くなりそこに生き物も集まる。
数年後の完成した姿を見るだけなく、ゼロから仕掛けを作っていく。
農園環境の成長を一緒に見守る。この楽しみ方は、やみつきになりますよ。
ちなみに、こちらは寝袋で眠るディーちゃんを撮影した1枚。
何かに似ていると思いませんか。
私には、羽化を待つサナギのようにも見えます。
既存の価値観と言うサナギから羽化し、新しい世界へと飛び立つための大きな羽。
それを生み出すための、大切な大切なサナギの時期。
思い出のシェア畑。みなさんも造成作業に参加し、羽を生やして一緒にキレイな大空へ、はばたいてみませんか?
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みなさん、お疲れ様でした。グループでも自分の得意なことをやれば作業が楽しいし、はかどりますね。
「直径150センチの円形畝の中に、ビワ、ヤブカンゾウ、イチゴ、ローズマリー、ネギ、二十日大根、ミックスレタスなどなどなど25属の植物を植えて」がとても参考になります。こんな小さな場所でも盛りだくさんに蒔いて、植えて、その後の展開が楽しみです。
たつさん
ホントに皆さんそれぞれが持つスキルを活かして調和すると、こんなに物事はスムーズに進んでいくんだと最近ものすごく驚いています。
円形畝、まだどうなるか実験を始めたところですが、是非変化を楽しみにしてくださいね!頑張ってあと60畝作る予定です!