柿をワッフルに変えるには?

伊賀のオールドニューカフェで開かれた第9回虹のかけはしマルシェに出店してきました。

今回参加した主な目的は「子供たちによる柿販売」。

朝の収穫から販売まで全て子供たちが主体。

僕のお手伝いでなく、僕は彼らのアドバイザーに過ぎません。

庭先に実った柿をどのように自分たちでお金に換えていくのかという勉強です。

無肥料無農薬の柿がいくらで売れるのか、金額も自分たちで決めてもらいます。

考えた結果、1個50円

スーパーや産直場などに行けば、もっと高値で取引されているので破格です。

でも今回は売り上げが目的ではないので問題なし!

1個50円で販売したら、多くの人は100円玉で払うはず。

じゃあどうする? 2個100円にすればいい!

など問答をしながら子供達に考えてもらいます。

小さなカゴに柿を詰めて、マルシェ会場内を行商。

不安そうな顔で出かける子供達。

予感は的中。

子供がカゴを持って立っているだけなので、もちろん売れません。

自分たちが大好きな柿の良さをどうすれば伝えることができるのか。

そこで、ちょこっとアドバイス。

「何をしてるかわからないならポップを作ればいいんじゃない?」

どんな文言を書けば柿の良さが伝わるか、考えた末に「朝とったばかり」という文字を入れることにしました。

甘い、美味しいということは呼びかける時に伝えれば良い。

ポップを持って歩き始めると、程なくお客様が。

嬉しそうに「売れたよ!!」と走って帰ってきました。

先ほどの沈んだ表情とは違い、活き活きとしています。

その笑顔が大切。

「おどおどしている人から買うより自信を持って売っている人からの方が買いやすいよね」

とさらにアドバイスをして送り出します。

会場を回っている途中、キッチンカーで販売していた600円のワッフルが食べたくなった子供達。

それまでの売り上げは500円。あと100円足りません。

彼らが取った行動は【ワッフル屋さんに買ってもらおう】。

「自分たちが柿を売ったお金でワッフルを買いたい。でも100円足りない、だから柿を買って欲しい」

なんと大胆な発想なんでしょう!!!

マルシェならではの交渉術。でもこういうエネルギー交換って素晴らしいですよね。

ニコニコしながら柿を購入してくださったお店の方、ありがとうございます。

600円を渡して大好物のワッフルをGETすることができました。

自慢の柿と好きなワッフルの交換。

収穫から販売まで行い自分で稼いだお金で買って食べたワッフルの味は、きっと生涯忘れないことでしょう。

柿がワッフルに変わる不思議な体験。

稼ぐとは何かを考えるきっかけのひとつになったかな?

お金は他の物と交換しやすい単なるチケット。

 

チケットを手に入れるために自分たちは何ができるか。

庭の柿と交換する。 

肩を叩く。

歌を歌う。

誰かのお手伝いをする。 

 

自分が出来て相手が喜ぶことをする。

ごくごくシンプルなこと。

 

1日販売した総額は1600円。

ワッフル代を引いて1000円の売り上げとなりました!!

32個も売れたんですね。

御協力いただいた皆さん、本当にありがとうございます。

 

マルシェはエネルギー交換の場所。

商品を販売するもよし、マッサージや占いなど自分のスキルを売るもよし。

お金に変えるエネルギーは星の数ほどあるんだということを知ってもらえれば嬉しいな。

遊ぶ暮らす働く学ぶ、全部同じこと。それが遊暮働学(ゆうぼどうがく)!

 

柿をワッフルに変えるには?” に対して2件のコメントがあります。

  1. たつ より:

    ワッフルと柿との交換で、子供達はそれ以上の学びがありましたね。そして周りの大人も。
    ジーンときました。

    1. たつさん
      遊暮働学マルシェ体験、皆さんのご協力で貴重な経験を積ませてあげることができました。
      本当に優しい方々ばかりで有難いです。。。

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