「ばら蒔き」「筋蒔き」「点蒔き」どの方法で蒔く?意外な役割も
今日も出勤前に、畑のタネまきの続き。なんとか今週中に豆を蒔き終えられそうです。
この時期、早朝の畑に行くと、すんごいご褒美が待っていることも。
野菜の葉についた朝露が朝日に照らされて宝石のように輝いているんです!(拡大したので写真が荒れていてスイマセン。。。マクロレンズが欲しいな。)
朝露の輝きは本当に美しいです。朝一番からすごく清々しい気持ちになって1日を迎えられます。
本日、11月7日(火)は、暦の上では冬の到来を告げる立冬にあたります。でも、終日ポカポカ陽気で20度ほどになるなど、野菜たちも気持ちよさそうに日光に当たっていました。
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「ばら蒔き」「筋蒔き」「点蒔き」の気になる役割は?
さて、本日のタイトル「ばら蒔き」や「筋蒔き」、「点蒔き」についてですが、皆さんはどのように分けて考えていますか?
種が大きいものや、1袋あたり数が少ないものは「点蒔き」や「筋蒔き」?
1袋あたり種が1000個くらい入っているものは「ばら蒔き」?
私の場合は、できるだけ野菜の特性に合わせて選び分けるようにしています。
いくつか例を紹介していきましょう。
ニンジンは「ばら蒔き」
例えば「ニンジン」の場合は「ばら蒔き」を選択します。
ニンジンのタネは「好光性種子(明発芽種子)」といって、太陽の光を好む性質があります。
そのため、この性質のタネは、日光に当てることで発芽を促すことができるため、あえて土の上にパラパラとばら蒔きにしてわざわざ覆土することなく日光浴をしてもらうことにしています。
風に運ばれたり、雨水に流されたりして、ちょうど良い場所で発芽してくれますので、わざわざ覆土を行う必要もありません。
草の上から蒔いても、このように畑中でバンバン成長してくれるという頼りになる野菜です!
大根は「筋蒔き」や「点蒔き」
続いて、「大根」の場合は「筋蒔き」や「点蒔き」を選択します。
大根のタネはニンジンとは逆に「嫌光性種子(暗発芽種子)」といって、太陽の光を嫌う性質があります。
そのため、この性質のタネは、日光に当てずに暗いところで発芽を促すことができるため、筋蒔きや点まきで土の中にタネを埋めて覆土するようにしています。
大根やカブなども筋蒔きでしっかり成長してくれてます。
協生農法における「点まき」のもう一つの狙い
上記の「好光性」「嫌光性」などの違いもありますが、私はそれ以上にタネの役割に重きを置いています。
私が行っている協生農法は「不耕起で行う自然農法」。
「土を耕す行為」は全て、雑草や野菜の根によって行ってもらっています。
そのため、根を強く張ってくれる「豆類」は「点蒔き」にして、あえて土が硬そうな場所を選んでタネを蒔いているんです。
カッチカチのような場所を、豆類の力強い根でガンガン耕してもらいたいという狙いで「点まき」を選択しているんですね。(協生農法全般ではなく、あくまで個人的な考え方です)
1粒1粒、頼むぞ!この場所を変えてくれ!!と願いを託しながら蒔いています。
普通は、野菜が育ちやすそうな場所を選んで蒔いたり、土を耕してフカフカにしてから蒔きますが、私の畑では全く逆。豆達もビックリでしょうね。
こうして私の中では、豆を植える意味は「土を耕してもらうため」なので「収穫はあくまで副産物」。
硬い土のところに植えて何考えてんねやと言われたら、いや、硬いからむしろ植えてるんですよという不思議な回答になってしまいますね。
それでも、夏には
1輪車に乗り切らないくらいの枝豆がわんさか収穫できたわけですから、豆類は本当に偉大ですよ。
今回も期待しています!!
まとめ
「ばら蒔き」「筋蒔き」「点まき」。
「なんとなく、みんながこの方法で蒔いているから蒔く」のではなく「この野菜にはこうした特徴があるからこの蒔き方」。こうした思いがあるからここに蒔くと気持ちで行うと、より一層野菜に対する愛情が深まるのでオススメです。