野菜の生命とは「価値観の相違」

ここ最近、春めく季節の話題をお届けして参りましたが、父親が慣行農法で行なっている畑でも非常に面白い現象が起こっていました。

ご覧いただいているの耕起栽培のダイコン畑です。

右下の一部だけがものすごい勢いで成長しているのが分かりますでしょうか。

これは、昨年麦わら農園で種取りを行った固定種の2代目ダイコン。 それ以外はホームセンターでタネを購入したF1種のダイコンです。

たった1年種取りを行っただけなので「私の土地に植物が順応した成果!」と言うことはできませんが、生育具合がまるで違う。

大変興味深い結果となりました。

 

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強靭な個体が選抜された?

畑造成からまだ日が浅く、カッチカチの土壌で成長してきたダイコン達。

無農薬・無施肥・不耕起で行う協生農法の場合では、発芽したとしても弱いものは成長の過程でどんどん淘汰されていきます。

私の畑のように過酷な環境で種まで結べたのは、小さくとも皆生命力の強い個体ばかり。

屈強な個体同士のタネが残ったわけですから、市販のタネよりも生育旺盛なのはうなづけます。

タネ取りが出来た時の感動は忘れられません。その時の記事はコチラ

野菜の生命とは

父親には珍しく、このままタネを取るまで残してくれるのかな、やっと理解を示してくれ始めたのかなと喜んでいたのもつかの間。

今朝見に行くと、ダイコンたちは綺麗さっぱり刈られてしまっていました。

あんな見事に花を咲かせていたのに、やはり父親には「旬を過ぎたクズ野菜」にしか見えていなかったんでしょうね。

ご丁寧にバラバラに刻まれた状態のダイコンたちが山積みになっていました。

ここまでの状態にされてしまっては、残念ながらもう再生させることはできません。

凝り固まった価値観というものはそう簡単に変えられるものではない。それは私も理解しているつもりです。

だったら、もっと早くに片付けて欲しかった。

あとほんの少しで次の世代にバトンを渡すことができたダイコン達が不憫でなりません。

さぞ無念だったでしょうね、あれだけ綺麗に咲き誇っていたのに。

見ようともしない、耳を傾けようともしない。

期待を持たせるようなことはするな。

まぁ、一生わかり合えることは無いでしょう。

 

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野菜の生命とは「価値観の相違」” に対して2件のコメントがあります。

  1. 東美枝子 より:

    私も同じような思いで自然栽培に魅力を感じている一人です。
    頑固者の親父さんとの格闘に応援を送りたくなりました。
    頑張ってください。
    陽気が良いので、今日もこれから10km離れた畑に行きます。

    1. 東さん
      コメントありがとうございます!
      争わず万物と共存して生きる協生農法を実践しているにもかかわらず、長々と身内と小競り合いをしているのがお恥ずかしい限り。。。
      応援いただき感謝致します。

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