まるで骨董品!?宝探し感覚の陶器問屋「和具屋」

江戸時代には「伊勢の台所」と呼ばれ、賑わいを見せた水運の町「伊勢河崎」。

その界隈には、お伊勢参りにくる参拝客が立ち寄る「旅館」や「料亭」も数多くありました。

かつて、そんな旅館や料亭に食器など陶器を卸していた問屋さんが今回紹介する「和具屋」さんです。

和具屋の創業は天正年間(1688〜1703)年。300年以上前から続く、老舗の陶器問屋さんです。

このお店、正面から見るといたって普通に見えますが

横から見るとこの通り。

奥にズーーーーーット長細く伸びている「ウナギの寝床」と呼ばれる作りになっているんです。

母屋、土蔵を合わせて150坪、入り口から蔵の奥までの長さはなんと64m!

かつては、さらにこの倍ほどの奥行きがあったというから驚きです。

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お宝発見!蔵見学は興奮の連続

この建物の長さを体感できるのが「蔵の見学」。

和具屋さんは陶器問屋であると同時に「伊勢まちかど博物館」という個人の博物館でもあり、入場料の100円を払えば店主の案内付きで土蔵の中を見学させてもらうことができるんです。

また、この蔵の中が冒険心を掻き立てる素晴らしい作りになっているんですよ!

裸電球に照らされた蔵の中には、雑多に置かれた数万種類という陶器の数々。今も現役の倉庫として使われています。

一見埃だらけに見えますが、有田焼や瀬戸焼など1品1品は全国から集められた立派な商品ばかり。気に入ったものがあれば売ってもらうことができます。

どこまでも続く奥行き64mの長〜い蔵は見応え満点!

ちなみに蔵の中央にある二本の細い線は、かつて船つき場から陶器を運搬するのに使用したトロッコのレール跡です。

土蔵は宝暦7年(1757年)に建築された当時のまま。昔の様式をそのまま今に残しています。

そのため、時には、すんごい掘り出し物のお宝が見つかることも。

こちらは、包装がまだ新聞紙などの紙ではなく藁で包まれて運ばれていた頃の陶器。当時運ばれて来たままの姿で保管されていました。

この陶器が、いつ頃運ばれて来た物かなのか店主に聞いてみた所「これはまだ最近入ってきた物やで」との回答が。

藁なのに最近って変だなと思っていたら「まだ大正時代の物やから、めっちゃ最近」なんだそう。

あれー?おかしいな?なーんか変だな?

大正が最近って、蔵に入って来たとき、タイムスリップでもしちゃったのかなー?と不思議な気分になる店主との会話でした。

売れ残りが「骨董品」に

ちなみに店主に、陶器問屋さんじゃなく骨董品屋じゃないの?と聞いてみたのですが

「骨董品ではなくて、売れ残った陶器が何百年も経って、骨董品のようになってしまっているだけ。だから陶器問屋。」なんだそう。

まさか、このお店でこんな悠久の時の流れを感じることになるとは思いもしませんでした。。。

この陶器屋さんには幕末や明治にかけて運ばれて来た陶器も、まだどっさり残っているそう。

蔵の中を探せば、思わぬお宝が見つかるかもしれませんよ??

今回見つけた「掘り出し物」

ちなみに、私が今回見つけた掘り出し物がこちらの「有田焼の湯のみ

今でいうドット柄というのでしょうか。丸くなった部分は窪んでいて、めっちゃ持ちやすいです。時代を超えて愛される模様なのでしょうね。

柄だけではなく有田焼ならではの軽さも魅力!しっかりしているのに全然重くない。使い勝手が非常に良さそうです。

もちろん1個1個、手作業で丁寧に焼き上げられている業物。

細かいラインの入り方などがすごく綺麗で一目惚れしました。いやー、丁寧な良い仕事!

1個最低でも500円以上はする品物ですが、売れ残ったものだからと100円で売ってくれました。

いやいやいや!!! むしろ付加価値がついても良いくらいの品なのに何故値下げ!?!?

店主の心意気に度肝抜かれた宝探しでした。

 
店名 和具屋
住所 三重県伊勢市河崎2-19-32
電話 0596-28-2840
営業時間

9:00~17:00 (蔵の見学料100円)

定休日 不定休

 

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