より良い人生に導いてくれる!?道開きの神様を祀る「猿田彦神社」
受験勉強や就職活動に勤しむ学生さん。
仕事に行き詰まり、なんとか今の現状から向け出したいと思っている社会人。
そんな自分の進みたい未来につながる様々な「道」を切り開いてくれる「道開きの神様」を祀っているのが伊勢市の猿田彦(さるたひこ)神社。
私も仕事が思うように進まない時や、逆にうまくいき過ぎている時などにお参りをするようにしています。
自分がこの道に進んでいいのか迷う「人生の岐路」に立たされている、そんな方に是非、立ち寄っていただきたい神社です。
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猿田彦命とは?
主祭神である猿田彦命(さるたひこのみこと)は、高天原から神様達が天降ろうとする「天孫降臨(てんそんこうりん)」の際、神々の先頭に立ち、天照大神(あまてらすおおみかみ)の孫にあたる瓊瓊杵尊(ににぎのみこと)を先導した「道開き、導き」の神様です。
日本書紀には、猿田彦のことを「鼻の長さが七咫(約120センチ)、身長は七尋(約12.6メートル)近い。しかも口と尻は明るく光っていて、目は八咫鏡のように丸く大きく真っ赤」と記されています。
この特徴から、天狗の元祖とも呼ばれ人気の高い神様です。
道案内の神様ということで、私はもちろん、多くの三重県民は猿田彦神社の交通安全お守りを車に貼っているのを良く目にします。交通安全の守護神として警視庁にも祀られているんですよ。
また、道の神という性質から民俗信仰の結びつき、通行する人の行路の安全を守る「道祖神(どうそじん)」としての役割も担っているそうです。
境内には、方角を刻んだ「方位石」という八角形の石柱があります。
実はこの場所、昭和11年まで元々この場所に社殿が建っていたという最も神聖な場所。
猿田彦命の「道開き」を表す八角形の石、自分の干支を撫でると神徳を得られると毎日多くの人々が願いをかけて行くそうですよ。
芸能のルーツの神様「天宇受売命」
境内には他にも、芸事の神様である「天宇受売命(あめのうずめのみこと)」を祀る「佐瑠女(さるめ)神社」があります。
実は、この神様は猿田彦の奥さん。猿田彦と結婚した女の神様という意味で「猿女(さるめ)」という神社の名前がついたといわれています。
かつて、太陽の神である天照大神が天岩戸に引きこもってしまい、世の中が暗闇に包まれてしまった際、岩戸の前で踊りを舞ってアマテラスを誘いだそうとしたという天宇受売命。
その熱狂的な踊りは、岩戸の周りに集まっていた神様たちを興奮させ、あたりは大きな笑いと歓声
に包まれたといいます。その騒ぎが気になってアマテラスがちょっと顔を覗かせた瞬間に、力の神が外へと導き、世界に太陽の光が戻ったそうです。
天宇受売命の踊りによって、世界に光をもたらしたんですね。このため、神前で舞を奉じる「神楽の始まり」とされています。
そこから派生して、日本の様々な芸能が生まれたと考えられ、この神様が芸能の始祖とされています。
マツケンサンバの松平健さんや、ドラゴンボール孫悟空の声優でおなじみ野沢雅子さん、サッカー日本代表のFW乾貴士さんなど毎年多くの芸能人やスポーツ選手が参拝に来るほど人気の高い神社なんですよ。
太陽神の心を開かせ、活力を取り戻させる。現代の神事において、神楽を舞ったり神様と交信する役割は「巫女さん」が務めています。そう考えると、巫女さんは天宇受売命の代わりとする存在なのかもしれませんね。
まとめ
道開きの神様「猿田彦命」と、芸能の神様「天宇受売命」の夫婦が同じ境内にいらっしゃることから夫婦円満にもご利益があるとも言われています。
様々なご加護がいただけそうな猿田彦神社。伊勢神宮の内宮のすぐそばにありますので、時間があれば是非立ち寄ってみることをお勧めします。