カッパ倶楽部で「幻のカキフライ」を食す
三重県紀北町紀伊長島地区にあるレストラン「かっぱ倶楽部」さんに行ってきました。
店の前に佇む愛くるしいカッパの像がお店の看板代わり。
これは信楽焼のタヌキを店主自らが改造してカッパに仕上げたお手製なんだそうです。
それにしても、ものすごいクオリティー!
日本酒のとっくりも、コーヒー&ビールに。。。 あと、このカッパはオスのようですね。
店内はアジアンテイストのお洒落な作り。
窓からは片上池が見渡せます。夏だったら湖畔のテラスで食べても気持ちいいでしょうね。
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紀伊長島に根付くカッパ伝説
表の像だけでなく、店内の至る所にカッパがご鎮座されています。
ちなみに、何もこの店主がカッパマニアだからこんなにいっぱい集めているわけではありません。
何故こんなにカッパづくしなのかというと、実は紀伊長島の人々にとって妖怪であるカッパは水難事故を防いでくれる「守り神」のような存在だから。
この町では江戸時代からカッパに守ってもらうための「息子ノ酒」という儀式が行われるほど、カッパは住民にとって大切な存在というわけですね。
あまたあるカッパ伝説の中でも、カッパが悪者ではなく守り神として崇められている例は全国でも大変珍しいそうですよ。
幻のカキ「渡利牡蠣」
さて、そんなカッパ様の加護を受けているレストランで味わうことができるのが
11月~3月までの期間限定で提供されている「かきフライプレート(1080円税込み)」!!
肉厚なカキフライが7つも!
しかもこのカキ、ただのマガキではありません。
渡利牡蠣といって紀北町の白石湖という海水と淡水が入り混じる汽水湖でのみ養殖が行われている非常に珍しいカキなんです。
養殖といっても、多くのマガキは稚貝を他の産地から購入して育てるのが一般的なのに対し、渡利牡蠣は白石湖にいる天然種苗しか使ってません。
そのため生産量が少なく、なかなか市場に出回ることがないため幻のカキと呼ばれています。
さて、そのカキのお味はというと・・・
めっちゃめちゃクリーミー!!!!
牡蠣独特の磯臭さがまるでなく、甘みがとても濃い!
この甘みと旨味は汽水域という白石湖の特殊な環境が生み出しているそうです。
日本有数の多雨地帯である大台ケ原を源流にもつこの地域。通常なら湖はほとんど表層近くまで海水になりますが、一度雨が降ると水深4~5mくらいは真水になります。
海水で育つ牡蠣は淡水に当たるとグリコーゲンという甘みと旨味を身の中に蓄えるという性質をもっています。
そのため、まろやかな上品な味のカキになるというわけですね。
熊野灘と大台ケ原に挟まれたこの場所だからこそ味わえる絶品のカキフライ。
大変おいしゅうございました!!!!!
店名 | 湖畔のレストラン かっぱ倶楽部 |
住所 | 三重県紀北町東長島2419 |
電話 | 0597-47-3940 |
営業時間 |
10:00~22:00 |
定休日 | 毎週月曜日 |