肩書よりも信頼の方が重要 

素性の分からない人に土地を貸すのはリスクが高すぎる

今年の秋から本格的に耕作放棄地の再生をご依頼いただいていた地区から【プロジェクト白紙】のご連絡をいただきました。


地区の中で、地域外に住む僕たちに土地を貸すことに不安を感じ御怒りになる方がいるためだそうです。

依頼者や協力者の方々は本当に無念そうでしたが、こればかりは致し方ありません。

地域の皆様に喜んでいただくためのプロジェクトなので、それが争いの火種になってしまうのなら全く本意ではないからです。

知名度が低く、力足らずで申し訳ない。。。



協生農法に取り組むこと早8年。

僕が実践し始めた当初は、従来とは違う農法に拒否反応を示す人も数多くいらっしゃいました。

「出来るわけがない」

「農業素人の夢物語」

嘲笑されることにも慣れ、今はもう何とも思いません。

実績もなく、何の結果を示せていない僕が話しても微塵も説得力がないと分かっているからです。

あれから数年で食べられる森が形となり、全国各地から農園見学にお越しになるようになりました。

科学ジャーナリストとして大賞も受賞しました。

協生農法講師の認定を受け、オフィシャルとして活動できる事にもなりました。

地方紙の一面やラジオ、全国放送にも取り上げていただけることも増えました。

それでもなお、一般的には「素性が分からない人」なんです。

この狭い世界の範囲内で、いくら実績を積み上げても、ずっと「素性のわからない人」のままだと思います。

説得力のある肩書ってなんでしょう。

でも、それを考えること自体が間違いなのだと思います。
どれだけ肩書を増やしたところで届く人は限定される。

肩書よりも、自分が本当に信頼できる人かどうか。
それを行動で示していくしかない。


地域の活動に参加しながら、僕の本気度を示す。休憩時間に会話しながら想いを伝える。

愚直に真っ直ぐに。

一つ一つの積み重ねがあってこそ、信頼が得られるのだと思います。

今回は残念でしたが、他の場所で成果を示して、もう一度僕らに声がかかるくらい信頼して貰えばいい。

お声をかけてくれた御恩を忘れず、糧にして次のエリアを探し、プロジェクトを始めたいと思います。

日はまた登る。
何度でも何度でも。
その温もりは無償の愛となり、様々な生命を育んでいく。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です

このサイトはスパムを低減するために Akismet を使っています。コメントデータの処理方法の詳細はこちらをご覧ください