祝!!産経児童出版文化賞「さかなのたまご」
日ごろから河川の生物調査で大変お世話になっているネイチャーフォトグラファーの内山りゅうさんが手がけた写真絵本「さかなのたまご」が、産経児童出版文化賞に選ばれました!!
産経児童出版文化賞は、次世代を担う子供たちに優れた本を与える目的で制定された児童文学の賞の一つで、毎年5月5日の「子供の日」に受賞作が発表されるそうです。今年で65回を迎える歴史ある賞なんですよ。
昨年の1月1日から12月31日の1年間に日本国内で出版された児童書籍の数は4217作品。
その中から8作品に贈られる栄えある賞。内山さん、本当におめでとうございます!!
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魚の卵は「繁殖戦略」
日本の水環境とそこにくらす生きものたちを撮影し続けてきた内山さん。
川の生物達がもっとも輝く瞬間が「産卵行動」。
次の世代になんとかして命のバトンを繋ごうと、様々な方法を駆使して行う産卵や、その卵を守ろうとする様子は神秘性に満ち溢れています。
水草で作った巣の中で卵を産んで守るトミヨ、オヤニラミに自分の卵を托卵し守らせるムギツク、二枚貝の中に卵を産み付けるニッポンバラタナゴやカワヒガイ、、、などなど「さかなのたまご」の中ではそうした生物たちの知恵と工夫、貴重な繁殖戦略の瞬間を捉えた写真で紹介されています。
作品の表紙はカワヨシノボリ。孵化するまでじっとオスが卵を守っている様子です。
魚たちが生き残りをかけあの手この手で行う個性豊かな大作戦。内山さんの迫力ある写真とともに命の尊さがひしひしと伝わってくる素晴らしい写真絵本です。
是非、多くの子供達、親御さんも一緒に読んで感じてもらいたいと思います。
しかしながら今回の作品は「児童書籍」。
小学1年生から6年生まで広く理解してもらうために「繁殖戦略」という言葉は使わず「いきのこりをかけただいさくせん」とサブタイトルをつけたそうです。
また大人用の図鑑とは違い、子供たちに親しみやすいような写真の構図を心掛けたとのこと。
さすがは淡水写真家の第一人者。。。 そんなすごい方と毎日笑いながら仕事をさせていただいているなんて本当に有難い限りです。
今回の調査中に受賞が決まったということで、内山さんの好物であるバームクーヘンでささやかながらプチお祝い会を開催。
生命の循環や、自然界における川の捉え方、淡水魚の知識、その大半は内山さんから学ばせていただいたもの、いつもいつも本当にありがとうございます!
これからも多くの子供たちに、命の大切さや自然の素晴らしさが伝わるような作品を撮り続けてくださいね!
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