「生態系を拡張する」ことで恵みを得る農法

9月も中旬に突入。

暑さも和らぎ、麦わら農園のパトロールも快適に行えます。

熱波を浴びながら散策すると、ぐるっと2周くらい回っただけで汗だくになりますからね。。。

今はじっくり動植物達の営みを観察することができます。

心地よい気候だなと思うのは植物たちも同じようで、ここのところ成長が著しい。

枯れかけていたナスは息を吹き返してきました。ビバ秋茄子!!

白キュウリも続々と実を付け始めました。

食べてもよいのですが、これから実るものは全て種採り用にしようと思います。

今年の強烈な干ばつの中、生き残った個体ですから相当強いはず。

辛かった恨みつらみを種の情報につづり、子供たちに伝えてもらいましょう。

他にも、イチジクは収穫の時期を迎え始めました。

色づく果実。熟した際に放つ芳醇な香りが立ち込めていました。

こんな形で取ろうと思えばいくらでも取ることができるのですが・・・

ここで重要なのは「取り過ぎない」こと!!

協生農法における果樹の役割は、農園内に中低木や高木などの果樹・樹木を導入することで植生遷移を人為的に進め、生態系を複雑化させることで物質循環や生命循環を起こりやすくするというもの。

「農園に半日陰を作り出す」「生物たちを集める呼び水にする(有機物を集める)」「余ったら人間が食べる」。

人間が全て収穫し持ち出してしまったら、他の生物が食べられず有機物が集まりにくい。

適度に収穫し、天然の肥料を集める方に重きを置いた方が、より早く最適化へと近づいていけると思います。

生命が集まれば集まるほど、農園は活性化する。

イチジクや野菜が何のために実をつけタネを結ぶのか。彼らの役割や意図をくみ、意志を尊重することが重要。

こちらはジャノメチョウ

子供達に大人気、オオカマキリの姿もよく見かけるようになりました。

 

 

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「生態系を拡張する」ことで恵みを得る農法

たまに「自然農と何が違うんですか?」と聞かれることがあるのですが、確かに無肥料・無農薬・不耕起という点で表面上重なる点はあっても、そもそも根本が違う

「どんどん鳥や虫に集まってもらいたい」「果実や野菜を食べてもよいですよ」なんて農法は世の中にありません。

つまり、どの範疇にも属さないということ。

果樹、野菜、山菜、ハーブ、観葉植物など有用と思う植物を密生混成させることで、そこに集まる生物の種類も増える。

生態系を拡張させ複雑化し、動植物が快適になればなるほど収量は増えて私たちも快適になる。

ジャングルのような不耕起の環境で果樹や野菜が育つというのは不思議でも奇跡でもなんでもなく、動植物からすれば当たり前の日常。

慣行農法は毎年ゼロリセットから始め、人知を持って1から100まで全てを管理する。

その代わり作物以外すべてが敵。草は邪魔もの、野菜を狙う生き物とは常に戦わなくてはいけない。

一方、協生農法はほとんどの動植物は味方。敵が無い。つまり「無敵」。考え方も体力的にもすごく楽!

人間の力で野菜を「育てる」のか「育てない」のか。

野菜を作るということを目標にするのか、生態系を複雑化させることに重きをおくのかの違い。

短期に大きな野菜を収穫するのが目的なのではなく「環境に一切負荷をかけず、むしろ豊かにしながら持続的に恵みを得る」のが目的。ある程度、長期の尺度で捉えることが重要かと思います。

野菜や果樹は人間が手をかけて育てるものという常識の壁を壊した先に、環境問題解決の糸口がある。

夢物語じゃない。実践して確かな手ごたえを感じています。

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