ナガレヒキガエル再び
春から定期的に調査を行ってきた渓流近くで暮らす「ナガレヒキガエル」。
今回はその最終の調査を行いました。
春先に集団産卵が行われたこの場所。
前回は孵化した大量のオタマジャクシが群れていたのですが、何か変化はあったのでしょうか。
再度訪ねてみると・・・
いました!オタマジャクシです。
以前来た時は川中に分散していたのですが、今の時期は数カ所に固まって群れているようです。
オタマジャクシのパワースポットのようなものなのでしょうか。
近づいて群れを観察してみると・・・
群れの先頭にちょっとした違和感。
え?これはもしかして・・・
カエルに変態している!!
孵化から2か月、オタマジャクシからカエルに変わり始めている真っ最中でした。
変態したばかりの子カエルは1センチにも満たないほど。
変態したばかりの子カエルたちは、再び森へと帰っていき少しずつ成長していきます。
こんなに小さい子供達が10年ほどかけて産卵に見た特大のサイズまで成長していくんですね。
森と川のつながりがなければ生きていくことのできないナガレヒキガエル。
集団産卵から、幼生の誕生、そして変態まで今回の調査ではその一連を見届けることができました。
自然の循環、命の輪。私達人間もこの一つのはず。
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