お伊勢さんに来たら絶対に食べたい!おはらい町「赤福本店」の本気餅
一生に一度はお伊勢さん。江戸時代には日本人の6人に1人が訪れたという「伊勢神宮」。今でも年間800万人以上の参拝者の祈りを受け止め、心のふるさとと呼ばれています。
今も昔も伊勢の神様にお祈りをするというのは「特別な日」。そんなハレの日のごちそうとして皆が食べて来たのが「お餅」です。
お正月にはお餅を食べたり、祭りでお餅を投げたりすることがありますが、特別な日をお祝いするという意味があるそうです。
伊勢市には古くから、人生の一大イベントである「おかげ参り」にやって来た参拝者をもてなす「お餅屋」さんが数多くあり、それぞれの店によって味の特徴や、こだわりが全然違います。
ただがお餅、されどお餅。
中でも、伊勢を代表するお餅といえば、やっぱり「赤福」ですよね。 子供の頃からお土産ものでもらう赤福が大好きでした。
今回は、そんな赤福についての知られざるトリビアをご紹介します。
<スポンサーリンク>
伊勢を代表する老舗の餅屋「赤福」
さて、誰も一度は食べた事があるこの赤福。
では、あなたはどれだけ赤福のことを知っていますか??
赤福のお餅に込められた職人さんの思いと、芸術的なビジュアルの意味を知れば、楽しみ方が10倍、いや100倍に膨れ上がること間違いなしです!!
伊勢神宮内宮のお膝元、おはらい町にある赤福本店。創業310年という老舗中の老舗餅屋さんです。
本店の建物は、なんと明治10年に建て替えられた当時のまま、140年間も大切に守られて来たものです。確かに看板に歴史の重みというか、重厚感を感じます。酸いも甘いも嚙み分けて来ましたもんね。。。
赤福本店の「100%本気餅」
ここでは、お土産として箱入りの赤福を売っているだけではなく、お店で作りたての赤福を食べる事ができます。
こちらが、作りたての赤福。
お盆に乗って伊勢茶とお箸と一緒に提供されます。
かつて赤福は塩餡で作られており、お菓子ではなく「参拝者のお食事」として提供されていたため、その名残として本店では今でもお箸で食べることを勧められています。
作りたての赤福は、口に入れた瞬間にトロ〜んと溶ける柔らかさで大変美味しゅうございます。赤福の100%本気の味。これを一度食べてしまったらお土産物の赤福は食べられなくなってしまうほど、美味しいです。 流通って何かね?ってことを真剣に考えさせられる味。
赤福の模様には「ある景色」が閉じ込められている
小さい頃から、赤福ってどうしてこんな不思議な形をしているんだろうと思っていましたが、実はこの独特の形状には、とっても深い意味がある事がわかりました。
どうやら、この独特の形状で伊勢神宮の宇治橋の下を流れる「五十鈴川の流れ」を表現しているそうなんです。
それを念頭にもう一度赤福を見てみます。
餡の模様は五十鈴川の清らかな水、中のお餅は川底にある小石を表しているそうです。
小さなお餅に五十鈴川の悠久の流れを閉じ込めたいわば芸術作品なんです。
芸術は職人さんの手によって生み出される
この芸術的な模様を作り出すのは「餅子さん」という特別な職人さん。
赤福には「餅入れ3年」という厳しい伝統があり、綺麗な模様を描くため3年間も修行が必要なんだそうです。
しかも、修行には餡は握らせてもらえず、触感の似た酒粕を使って模様付けの練習を行うそうです。
材料を大切にする赤福の心意気を感じますよね。
季節限定の味「赤福ぜんざい」
他にも赤福本店では、10月25日から提供が始まったばかりの季節限定の商品が味わえます。
それがこちらの「赤福ぜんざい」。
中に入っているお餅は注文が入ってから焼き上げるというこだわりよう。焼きたては香ばしさが違います。
大粒の大納言小豆の食感とパリパリとした焼き餅の表面、そして噛んだときに広がる餅のとろり感など、いくつもの食感が楽しめて非常に美味しい!!
これから訪れる寒〜い時期にぴったりの一品です。
まとめ
知られざる赤福の魅力、いかがでしたでしょうか?
今度、食べるときは是非この話を思い出して、友人や家族と一緒に盛り上がってくださいね。
きっと美味しさが何倍にも膨れ上がると思います!