不思議な「豆」のお客様
台風の修復作業も一段落!!
休む暇なく、次は「秋蒔き種」の準備に取り掛かります。
収穫して乾燥させておいたエンドウ類とダイコン、そしてライムギの脱穀。
まずは枝からサヤを取り外す作業から。
ダイコンとライムギはすぐ終わるので、一番手間のかかるエンドウ類のタネ採りからスタート!
今年はサヤだけでバケツ2杯分くらいが取れました。
サヤの中にはプックリ膨れたタネがたっぷり。
これを全部種蒔きに使えたら、ものすごい量になるのですが、、、、
世の中そんなに甘くはありません!!
今年は8割以上が虫食い状態。
エンドウゾウムシのアパートと化しております。
サヤを開けるたびに数匹飛び立っていくゾウムシたち。
今の時期は羽化して成虫になった個体ばかりのようです。
ブログを見て下さった方から時々「タネを売って下さい」というオファーを受け、実は少し自家採種したタネの販売もしているのですが、虫食いのタネは発芽しないためもちろん販売できません。
でも今回、なかなかエッジの効いたリクエストをくださるお客様が。
「エンドウの中にいるマメゾウムシを下さい」
いやぁ奇特な方もいらっしゃるんですねぇ。
初めてこんなオファーをいただきました。
どうなら生体研究に使う個体を探しているそうで、たまたま私の種取りブログを見て声をかけて下さったよう。
世の中には色んな研究者さんがいるものです!
そして、それにいくらでも応えられる不思議な農家もまた奇特。
無農薬でタネ取りしていないとマメゾウムシたちには出会えませんもんね。
入手が希少らしいです。
ちなみにマメゾウムシは、エンドウ、ソラマメ、アズキ、インゲンなどなど豆の種類によってそれぞれ異なる種が暮らしているそう。
マメの種類も豊富な私の農園では、きっと様々なゾウムシたちが営みを繰り広げているんでしょうね。
植物層が豊かになればなるほど生物層も豊かになり多様性は増す。
会いたいような会いたくないような。
まぁでも会いたくなくても絶対会うんですけどね。
これからも隣人として仲良く付き合っていきましょう。
生命溢れる農園がまた新しいご縁を運んでくれました!
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面白いお話でした。豆ゾウ虫には豆ごとに違う種類のゾウ虫がいて、研究をされている方がいるんですね。なかなかのご要望にビックリです。
穴があいた色とりどりの豆はビーズみたいです。
種取りえいえいおー。
確かにビーズのようにも見えますね!!!
食べられるビーズ、素晴らしい感性です。
とりあえずエンドウのタネ採りは終わりましたので、引き続きダイコンを頑張りまーす!