竹のエネルギーを活用!!「実験農園の開墾作業」
先週の土曜日(1月27日)、協生農法の提唱者である伊勢市のゴーリキマリンビレッジを営む大塚隆さん(通称:むーさん)主催の「実験協生農園開墾作業」に参加してきました!
去年の11月から開墾をはじめた実験農園。大塚さんが描く未来のビジョンが見たいと全国から総勢21名の有志達が集まりました。遠いところだと、このためにはるばる広島から参加しにきたという熱心な方もいらっしゃいました。
新たに造成する実験農園の場所は、10年以上も耕作を放棄し全面荒廃農地となった棚田跡10枚。
三重県松阪市の山間にある谷筋の畑で、様々な植物や虫、微生物から動物に至るまで多様な生物の力を借りながら無農薬、無肥料、不耕起で、どれくらいの果物や野菜が生み出せるかチャレンジします。
雑草を嫌わず、虫を嫌わず、万物すべての力を協生させて野菜を育む。つまり農作物を人が育てるのではなく、自然界の物質循環を活かした自然農法の一種ですね。(協生農法をまとめた記事はこちら)
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長年放棄した畑には、すでに自然の恵みがたくさん!開墾作業の途中で、突如はじまった大塚さんの青空野生の果実講習会。
教えてもらうまでは全く気付かなかったのですが、足元にはフユイチゴやクサイチゴの群落が。
こちらはクサイチゴ。
丸い葉っぱはフユイチゴ。
まだ実が残っているものもあったので少しいただきましたが、やっぱりワイルドベリーは美味しいねー!
「竹の生命力」を利用した果樹農園
今回、実験農園のメインとなる植物がこちら。矢竹という竹笹です。
竹は春先1日で1mも伸びることがあるという驚異的な生命力をもっています。そのエネルギーを活用しようというのが狙いの一つ。
壁のようにびっちり生えそろい密生していた矢竹のジャングル。まずは、現在生えている竹を全面刈り取る作業から。
気が遠くなるほどの膨大な量。これを地際すれすれまで刈り取ります。
ここにマタタビやシマサルナシといった「つる性の果樹」を植え、地下茎から再び生えてくる竹に絡ませ共生させようという実験果樹農園を作る試みです。
果樹園の下には野菜の種をまき、この地のエネルギーがどのように作用するのか観察します。
一般的には厄介者の代表として知られる竹ですから、もしここでバンバン果樹や野菜が成長するということが立証できれば、それはもう農業革命ですよ!
大型の農機具を入れられず生産効率が悪いと手放されてきた棚田、竹やぶ化してどうしようもないと思われていた荒廃地、日本中で問題とされている場所が、むしろ宝の山として再生されるわけですから、過疎化に悩む農村が一気に活気づく。農業では食べられないからと村から離れていった若者も帰ってくるかもしれないという夢のプロジェクト!
矢竹は資材としても抜群!
さらに竹の生命力を利用するだけではなく、切り取った矢竹そのものも資材として利用。
20本ほど束ねてつるで縛れば、軽くて強靭な建材に早変わり!!しかも釘いらず!
ゆくゆくは、これを使って小屋やベンチ、テーブルなどを作る予定だということです。
ここを協生農法のモデル地区として全国から視察が来れるよう今年1年かけて整備を進めていく予定です。
傍からみると何を馬鹿げたことをやってるんだ、そんなことできるわけないと思う方も少なくないでしょう。
やっても見ないのに出来ないという、常識の先に夢があるんです。やってみてできなかったらガッカリするだけ。
ダメだったら何が行けなかったか考えて再度トライ。そうすれば少しずつでも前に進めるはず。
いい大人たちが夢中になって、未来を目指して汗をかく。結構いいものですよ。
次回は3月に行う予定です。興味のある方、一緒に夢を見てみませんか??
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