自然を愛おしく思う気持ちは本能!?「バイオフィリア」と畑の関係
自然栽培の一つである「協生農法」に取り組んでいる私。
クタクタに疲れた状態の時、畑に行くと何故か元気になるような気がするんですよね。
一見、ただの荒れ果てた耕作放棄地に見えますが、見渡してみると
結球はしていませんが、肉厚のキャベツやブロッコリーに。
どんどん増えていくミントなどのハーブ類。
そして見事、この過酷な環境に順応してくれた島ラッキョウ。
沖縄のアンテナショップで買った食用の島ラッキョウでしたけど、親種として立派に活躍してくれるんですね。 さすがパワーフードのラッキョウ!! 畑に沖縄旋風を届けてくれることを期待してます!
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畑に癒される理由は「バイオフィリア」?
このように、畑に行くと様々な野菜の命の息吹を感じるといいますか、ひたむきに生きる姿を見てこちらも元気をもらえるような気がするわけです。
先日読んだ書物の中に、人間には本来、「バイオフィリア(生物や自然への愛情)」という性質が備わっているということが書かれたものがありました。
ハイキングや森林浴、都会であっても公園での散歩、少し景色を思い浮かべただけでもホッとする気持ちになって癒やされると思います。それらがバイオフィリアによるものだそうで、生物や自然への愛情には人工的なものへの愛情とは違う何かがあり、それが心身的な健康状態とも密接な関係があるとのこと。
その生来の自然への愛情を否定すると苦しむことになる。つまり、文明の発達した現代において自然から切り離された人工的な社会の中で生きることは、それだけでストレスになるという考え方で、この文明化がもたらす苦悩は「自然欠乏障害」とも呼ばれているそうですよ。
植木鉢に「土だけを入れた時」と、「土を入れ植物を植えた時」この二つでどのような違いが出るのか100人を対象にした研究が行われたそうですが、その結果「植物を植えた時」の方が心拍数が安下がり、血圧も安定し、リラックス効果が高まったという実験結果もあるそうです。
さらに面白いのは、植物を多く植えれば植えるほど、気持ち良さが高まるという結果もあるそうで、自然には脳にモルヒネを1滴たらすような効果があるとまで言われているんです。
協生農法で癒される?
雑草はもちろん、虫や鳥も敵とせず、丸ごと自然の力によって野菜を育ててもらおうとする協生農法。
土を耕さないことで、少しづつ本来の生態系に戻っていき、畑が野山の姿に近づくほど、バイオフィリアの性質も強くなるのではないかと思います。
野菜の成長を見守るだけでもものすごく癒されていると思うのですが、最近は畑で収穫した「ゆず」のタネを取って蒔くのが、とにかく楽しい!!!
蒔けば蒔くほど、気持ちよくなる。
これもバイオフィリアのモルヒネがもたらす現象なのでしょうか。。。 野生回帰。原点回帰!
もし、これで春先いろんなところから柿やゆずなど様々な果物が発芽してこようもんなら、もう可愛くて可愛くてたまらない気持ちになるのでしょうね。
ちなみに下記の「NATURE FIX〜自然が最高の脳をつくる〜」という本には、バイオフィリアなど、川や森など自然に触れ合うことでストレスを激減させ、脳にどのような良い影響を与えるのか世界中の最新研究をもとにわかりやすくまとめられています。都会でもこの効果を高める方法なども書いてあり、一読する価値ありですよ!