協生農法の畑・真夏の怪談「消えた畦道」
先日、流美農園さんの素晴らしさに感銘を受けた私。 4年経てばあそこまで収穫できるようになるのかなと夢を膨らませつつ、自分の畑の見回りに行ってきました。
すると・・・、やだなぁ、な〜んか変だなぁ。怖いなぁ怖いなぁ。
2週間前まで畑にあったはずの「あるもの」が無くなっていることに私気づいちゃったんです。
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真夏の怪奇「消えた畦道」
先日まで、収穫しやすいようにと畝と畝の間にしっかりと畦道を作っておいた私。
それが今日見たら・・・
おかしいなー、妙に変だな~、この真ん中に畦道があったはずなんだけどな〜。
だって変じゃない、たった2週間前まであった「道」が急に畑から無くなるなんて、そんなはずないじゃない。やだなぁ~…怖いなぁ~。
本当、プリンセス天功も真っ青のイリュージョンで見事に畦道がなくなっていました。
犯人はこちら。
イネ科の多年草「スズメノヒエ」の仲間。日当たりの良い田んぼの畦や畑など日本中どこでも見ることのできるメジャーな夏草の一つです。
スズメの食べるヒエに似ていることから、この名前が付けられたそうです。
畑を縦横無尽にワッサワサ生えてます。畑中がエライコッチャの大騒ぎ!やっぱりこの時期の雑草ってすごいですね。成長力に度肝抜かされました。
でも、こうして雑草が生えてくれるおかげで、根によって土が耕されるとともに、微生物を直射日光から守ってくれているんです。しかも、枯れると微生物に分解され畑の栄養になるという。不耕起栽培の協生農法では雑草は、なくてはならない重要な存在。
以前は、雑草が生えてたら「放ったらかしで見た目が悪いな」とある種、気嫌いしていたのですが、今では真逆の価値観に変わり、むしろ愛おしく思えるほどに。
協生農法は自然に優しいだけじゃなく、自分の心まで豊かにしてくれるんですね。
ありがとう雑草!これからも宜しくお願いします!
とは言え、畦道がないと畑の見回りができないので、刈りとっちゃいましたけどね。
でも、絶対に根っこは抜きません。
根っこを抜くとせっかく出来てきた土壌の構造を掘り返すことになり、壊してしまうということで、あくまで根は残したまま、上の部分だけを刈り取ります。
雑草の中から、こんにちは
では、早速雑草の中でどんな野菜が育っているのか見ていきましょう。
まず見つけたのは
こちらの「レタス」。春に種を蒔いたものが収穫して食べられるほど大きくなっていました。
他にも
こちらには「プチトマト」(水分をあげていないので、実がギュギュッと凝縮されて激甘。)
すんごい形の「地生えキュウリ」(水をあげていないのに、何故かジューシー。)
結球せずに、ただ葉っぱだけが広がっている「ブロッコリー」(でも、その葉っぱが濃厚で激ウマなんだなこれが。)
さらにこちらは
GWに名古屋の友人が植えてくれた「枝豆」も大量に実ってきましたよ!!
まだペラペラの状態なので収穫までにはもうちょっと時間がかかるかな。でもすごい量が取れる予感。乞うご期待。
ついに、あの植物も
そして、そして
なんと「木ゆず」も実を付け始めましたよ!! 親指大くらいの果実が10個以上も。
よかったー、枯れずに本当に良かったー。 柑橘系は初めてなので、めちゃめちゃ嬉しい!!!
でも実をつけると、相当エネルギーを消費するんですよね。(キイチゴは大量に実をつけて、すぐに2本とも枯れました。最期のベリーは、ほんのり涙の味がしたなぁ。。。)
そんなに無理せんでも、もうちょっと大きくなってから実をつけてくれたらいいのよ? 無理して枯れたら元も子もないよ?
着実に進化する畑
初めての夏を迎えましたが、いやー雑草パワーすごかったですね。2週間で道がなくなるほどの成長率。生命力の高さ、たくましさに脱帽です!
その雑草をゆりかご代わりに、すくすくと成長していく野菜や果樹たち。
私の畑でも少しづつではありますが、着実に夢に向かって前進して行っている気がします。
まだまだ畑の土は、理想とするフカフカの土にはほど遠くカチカチのままですが、今生えている雑草が枯れて、また次の雑草が生えて、また枯れてと、それを繰り返しながら徐々に肥沃な土壌に変わっていく、その過程をこれからも楽しんでいきたいと思います。
ちなみに
先日、流美農園さんでお土産にいただいた「ニラ」ですが。
贅沢に「チヂミ」にしていただいちゃいました!!
これはもう、
アカンやつやで〜〜〜!!
と叫びたくなるほどの美味しさ。
スーパーで買うニラよりと比べて風味が格段に強いため、ゴマ油で焼いても全然負けない。
これはニラの種を買って畑中に植えるべしだなと心に決めた一品でした。
流美農園さん、本当にごちそうさまでした!!