コブハウス建設実験「レンガテスト」
パーマカルチャー研究所オンラインスクールの同志に誘っていただき、9月から「コブハウス」の作り方をオンラインで学んでおります。
もちろん実際に会う方が良いのはわかっていますが、ZOOMって本当に便利ですね。
北海道から沖縄まで全国の参加者と距離を越えてすぐに繋がれて、しかも無料で使用できるなんて夢のようです。
ワイワイとみんなで会話することはできませんが、講義形式なら何一つ問題ありませんもん。
コブハウスって何?
現在、私が学んでいるコブハウスとは「粘土」「砂」「藁(ワラ)」といった身近な自然素材を使って作る家のこと。
粘土で作るため、形や大きさなどは自由自在!!
自分が思った通りに完全オーダーメードで作ることができます。
まさに「自分の巣作り」といった感じでしょうか。
人間以外の動物は、自分の生活環境や生態に合わせ100%理に適った巣を作ります。
穴を掘るものもいれば、草木の欠片を利用するものなど方法も様々。
(巣を作らずに岩の隙間などに身を潜めたり、他の誰かが作った巣を再利用するものをいますが、それも一つの知恵)
大きすぎも小さすぎもせず、暑くも寒くもない。自分の身の丈に合ったオーダーメード。
そこに一切の無駄は生まれません。本能と知恵で作り上げられた魂の結晶です。
自分もコビット(コブハウスを作る人)になって、生きる力を磨きたい!!
建設する過程で、また新たな価値観が養えるのではないかと参加を決めました。
今回は、卒業制作である「ミニハウス作り」にチャレンジしてみたいと思います。
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耐久性を試す「レンガテスト」
まずはコブ作りから。
材料となる粘土、砂、藁を集めていきます。
粘土といえば、言わずもがな。
麦わら農園の土壌をスコップで少し掘れば・・・
ほれ、この通り!!
上質な重粘土が山ほど出てきます。
いつもは少々やっかいだなと思うこの粘土もコブハウスには最適な資材!!!
ちょっと視点が変えるだけで、宝の山に早変わりです(笑)
砂は近くのホームセンターで購入。
本当はもっとザラっとした粗めの砂が良かったのですが、今回はこちらで代用。
藁は、稲刈りの際に出たものがあるので、こちらを使います。
粘土、砂、藁のうち「砂」以外は自前でまかなうことができました。
この材料を使い、まずは粘土と砂を何対何くらいの割合で混ぜるのが一番強度が高いかをチェックします。
小さいバケツに入れた粘土を基準の「1」と定めます。
同じバケツに砂を入れると、こちらも「1」。
この2つを混ぜ合わせると「1対1」の割合のコブが完成。
粘土2杯に砂が1杯だと「2対1」という具合に調整します。
コブハウス作りには、子供も一緒に参加。
足で踏みながら粘土と砂を混ぜ合わせていきます。
粘土の感触が気持ちいいと大興奮! 足でコネコネし続けていくと徐々に固まってくることに驚いていました。
ぎゅっと握って、丸い団子状に固まるようになればOK。
割合の異なるレンガ状の板をいくつか作って強度のテスト。
どれがどれか分かるように軽く穴を付けて印をしておきました。
余った粘土は、粘土細工に利用。
市販の粘土をわざわざ買わなくても、いくらでも材料が集まることがわかりました。
童心に戻って粘土をコネてみましたが、かなり面白いですな!
自家製粘土遊びにハマってしまいそうです。
完成したレンガは天日干しに。
裏返したり立ててみたり、全体がしっかり乾くまで待ちます。
厚さがあり、かつ凸凹がないため、完全に乾くまで3日ほどかかりました。
実験の結果、麦わら農園の粘土を使う場合「2対1」くらいが強度が高そうでしたので、今回はその割合でミニハウスを作成していきたいと思います。