魂に響く花火師の思い!「第65回 伊勢神宮奉納全国花火大会」

7月15日(土)に三重県伊勢市の宮川堤で行われた「第65回 伊勢神宮奉納全国花火大会」に行ってきました!

全国から花火師の皆さんが集まり、その腕を競い合うこの大会。職人同士のまさに火花を散らせる熱戦、技と技の仕掛け合いといったところでしょうか!!

そのためクオリティがとにかく高い!1発1発の美しさを競う打ち上げ花火、その1つ1つが芸術作品。ただ乱発するのではない花火師さんの誇りを感じます。一瞬の美しさに魂を込める職人の心意気はこれぞ侍。

あまりにも好きなため名古屋から三重に戻ってきてから6年間のうち、4回も参加してます。とにかく一見の価値あり!感動すること間違いなしの花火大会です。

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伊勢神宮奉納全国花火大会とは?

花火大会の名前からお分かりのように、この大会は普通の花火大会ではありません。

「伊勢神宮の神様に今年行われる全国の花火大会の安全や成功を祈願する」というのが最大の趣旨。 

花火師さんが心を込めて打ち上げる美しい花火を神様に奉納して、これから本格化する花火のシーズンを無事過ごせるよう守っていただこうということですね。

歴史としては昭和28年に行われた第59回神宮式年遷宮を記念して花火大会が始まったそう。伊勢の神様に花火を捧げる唯一無二の厳かな花火大会なんですね。(奉納と名前のつかない伊勢の花火大会は120年前から行われているそうです。)

全国三大競技花火の1つ

また、この花火大会は、秋田県・大曲の「全国花火競技大会」、茨城県・土浦の「土浦全国花火競技大会」と並び、日本三大競技花火大会の一つとされています。今年は北は秋田、南は鹿児島と全国から42組の花火師さんたちが勢ぞろい!!

競技内容は「打ち上げ花火の部」と「スターマインの部」の2つに分けられています。今年は打ち上げ花火の部には40組、スターマインの部には10組の花火師さんが出場。腕を競います!

大会のパンフレットには、こうして各花火職人さんの顔写真や、これまでの出場回数などのデータや今回の花火のタイトル、意気込みなどが書かれており、これを見ながら自分も審査員になった気持ちで花火を見ることができます。あー、カードで出たらフルコンプリートしたい!ダムカードとか、ボウリング選手のカードとかあるんだったら花火師のカードもあってもいいのになぁ。。。 めっちゃ格好いいですよ花火師。

打ち上げ花火の部

打ち上げ花火は、5号玉の創造花火が3発、そして10号玉の曲導付き割物花火1発が打ち上げられ、色彩、配色、形、技術を競います。1玉1玉に一球入魂。花火師さんの心意気が詰まった1玉が打ち上がるごとに観客席から「おー!」「すごい!」と感嘆の声が上がります。もう完全に芸術作品ですからね。

ちなみに、ヒューっという音とともに打ちあがった花火玉が、最高地点(一番高い場所)で開くものが理想とされています。これを「玉の座りが良い」と言います。上がっていく途中で開くと扇型になり、逆に落ちながら開くと一部が黒く抜けた感じになる傾向があるそうですよ。職人技ですね。

また毎年、花火には新しい色や、光り方なども続々出てきており、今もなお進化し続けている打ち上げ花火の技術に度肝抜かされます。今年は滋賀県の柿木花火工業さん(出場回数37回)のピュアな青色が特に印象深かったなぁ。5号玉のタイトルが既に「ブルーインパルス(青い衝撃)」でしたからね。タイトルに偽りなしの素晴らしい作品でした!

他にも山梨県の齊木煙火本店さん(出場回数35回)「グラデージョン技術の高さ」ね!!赤から緑、そして青、黄色みたいな1玉でどれだけ変わっていくねんという。こだわりぬいた虹色グラデーションは思わず笑ってしまうほど見とれてしまいましたよ。他の花火師さんたちも、一人一人がめちゃめちゃ個性的。ゴリゴリ職人気質な玉を打ち上げる方もいれば、最新の技術を試す花火師さんもいて、とにかく見ていて楽しいです。

 

スターマインの部

スターマインは、玉数、時間に制限があり、色彩、配色、打ち上げのリズムなどが審査されます。

これはもう息の合ったチームワークが命。寸分狂わぬタイミングが求められるため、プログラミングの精度はもちろん、阿吽の呼吸の操作が必要です。 スターマインは起承転結のストーリーがとにかく大事。その上で選んだ楽曲をいかにくみ取り如何に花火で表現するか、それに尽きると思います。(どの目線で語っているのか、もはや分からなくなってきた)

これがガチッとハマると、転の途中から涙出るくらい心を打たれるんですよね。以前、一緒に見に行った祖母も泣いてました。なぜか「あまちゃんのテーマソング」で。。。

普通の花火大会ならクライマックスは1回、あっても2回(中盤と最後)しかありませんが、伊勢の花火大会はスターマインの度にクライマックスがあるので見ごたえたっぷりです!

この部に出場している花火師さんも強者揃いです。例えば東京都の丸玉屋小勝煙火店さん(出場回数62回)。丸玉屋さんは江戸時代末期より150年前から東京で続く老舗の花火師さん。東京に限らず今では全国の花火ショーを手がけている名門中の名門。そもそも花火と音をシンクロさせるという花火の新しいジャンルを切り開いたパイオニアなんです!スターマインの楽曲を何にするかも重要なポイント。演歌でいくかポップスでいくか、オーケストラでいくか、それによってリズムも全然違ってくるためかなり慎重に選ばなくてはなりません。そんな中、老舗の丸玉屋さんが今年選んだのが

SEKAI NO OWARIの「スターライトパレード」。

べ、

べ、、

べ、、、

ベタベタなやつキター!!!!!

タイトルが「伊勢スターライトパレード」って書いてあったから、もしやと思いましたが。。。

これが吉と出るか凶と出るか、鬼が出るか蛇が出るか。

今年の結果は?

今回は雲もなく晴天に恵まれ、風もあったため煙が溜まることも少ないといった好環境の中大会が行われました。花火師さんたちもきっと打ち上げやすかったことと思います。

さて、そんな中行われた「第65回 伊勢神宮奉納全国花火大会」。気になる結果は!!

 

打ち上げ花火の部:秋田県の北日本花火興業さん(出場回数28回)

大きく羽を広げた孔雀の雄々しさを彷彿させるこの作品。天空を一瞬で染め上げる優美な姿を感じてもらいたいという花火師さんのメッセージがビリビリと伝わってきます。

ちなみに、ブルーインパルスの柿木花火工業さんは佳作、虹色グラデーションの齊木煙火本店さんは3等という惜しい結果に。。。 来年に期待です。

 

スターマインの部:山梨県のマルゴーさん(出場回数20回)

マルゴーさんは本当に強い。一昨年、打ち上げ花火の部、スターマインの部の2部門ともに優勝し、去年は打ち上げ花火の部で準優勝でしたからね。今年も注目していましたが、さすがの作品でした。タイトルは「JAPONISM」。和を基調とした日本の心を表現していて実に素晴らしかったです。

ん?スターライトパレードの丸玉屋さんの結果? …僕の心の一番星です。

・・・って、バカにするんじゃないよ!!!

丸玉屋さんは、去年スターマインの部で準優勝、打ち上げ花火の部で3等に輝いためちゃめちゃ凄い花火師さんなんですよ?? たまたま今年ちょっと調子が悪かっただけなんです!!!

 

ちなみに2011年から「打上げ花火の部の優勝者には観光庁長官賞」、「スターマインの部の優勝者には国土交通大臣賞」が授与されるようになりました。これらの賞を獲得することは、花火師にとって最高の栄誉となっているそうですよ。今年受賞された皆さん、本当におめでとうございます!

あー、今年もめちゃめちゃ面白かった。。。 いい戦いを見せていただきました。

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