川の底にも「川」がある!?
今日から3月頭まで三重~和歌山~広島と広域に渡り河川の生物調査に出かけています。
今回の調査テーマは「川の下に広がるもう一つの川の世界」。
この響きだけでもワクワクしてきませんか??
「川の下にも川がある」と言われてピンとくる方はかなりの通!大半の方は何のことかさっぱりわからないと思います。
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川の表面を流れている水、普段我々が目にする部分は「表層水(表流水)」と呼ばれます。
この表層を流れる水の中を魚達が泳いでいるんですね。
「川底の砂利」には甲殻類や水生昆虫などの底生生物たちも暮らしています。
川と言えば、この表層水と川底の2つが生き物が暮らす場所だと思われることが多いのですが、
まだもう一つ大切な場所を忘れているんです。
それが、川底の下に広がる地下の世界です。
地下からコンコンと湧き出る地下水。井戸水として汲み上げたり、湧水として利用したりと目にする機会もあると思います。(肥料などの土壌汚染によって、生飲できる環境は非常に少なくなってしまいましたが。。。)
この地下水は伏流水と呼ばれています。地下から伏流している水ということですね。
実はその地下を流れる水環境を巧みに利用してたくさんの生き物たちが暮らしているんです。
表層だけではなく、地下にももう一つの川の生態系、生き物が暮らす世界があるということ。
さてさて、今回の調査では、どんな発見があるのか非常に楽しみです。
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