悪意のない悪「肥料が必要ない理由」
昨日、非常に気が重い出来事がありました。
父親に四方を耕された麦わら農園の一番右側にご注目。
そこに大量の生ごみが投げ捨てられていたんです。
一部は腐敗して臭いにおいが漂っていました。
これを行ったのはおそらく父親でしょう。 見覚えのある野菜で分かりました。
でもこれ、決して悪気があって行っていることではないと思うんです。
むしろいいことをしている。私の手助けのためにと思いやっているのではないかと解釈しました。
父親は「有機肥料」のつもりで撒いているんだと思うんです、多分。
しかも植物由来のものだからよいだろうと。これなら大丈夫だろうと。
・
・・
・・・全然大丈夫じゃないんです(泣)
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畑の四方を耕すのはまぁ利用させていただきましたが、施肥はいりません。。。
化学肥料も有機肥料もぼかし材であっても全部一緒。全く必要のないものなんですから。
全て撤去し、影響のない場所に固めておきました。
私の畑のすぐ隣は中学生たちが毎日利用する通学路。
彼らは一番畑の様子を見てくれている存在。
「草ボーボーの畑でなんで野菜が育つの?」
どうして?という疑問を持ってもらいたい。
そして声をかけてもらい、協生農法を知ってもらいたい。
彼らが捨てられた野菜クズを見て「なんだ、ただの有機栽培だったのか」という間違った認識を持ってほしくない。
何故施肥がいけないのか
これを読んで、頭が???となる方もいることでしょう。
協生農法は無施肥・無農薬・不耕起で「苗や種以外は一切持ち込まない」ことが大前提とされています。
不耕起で表土構造を自然の野山に近づけ、野菜など植物が育ちやすい環境を築いていく農法です。
野菜の単一栽培ではなく密生混成させ果樹を植えることでより多くの生物達を畑内に呼び込み、食う食われるという食物連鎖の関係が畑内で複雑になれば農薬も必要なく、生物達の糞や死骸は肥料代わりにもなる。
植生遷移で上位種である樹のエネルギーを活用することで根元の植物たちはより元気に育つ。
上記の環境の整備以外、人間が植物の成長を促進させる必要はありません。
肥料を人為的に用いて太らせる養殖野菜か、自らの力で成長した天然野菜か。
慣行農法の野菜は腐る。協生農法の野菜は枯れる。
腐敗するのは育てられた野菜が「不自然」な存在だったから。
過剰な養分は地下水を汚染、川を汚しやがて海も汚す。
見た目がいくら立派でも大事なのは中身。野菜も人間もそうありたい。
ガチガチに固められた価値観、常識の壁。
壁の先に、みなが健康で笑える世界があると信じて。
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