無肥料のユリに驚くマダム
畑の見回り作業をしていると、時々散歩をしている人から声をかけていただくことがあります。
その多くが「これは畑?何を育ててるの?」というような内容。
不耕起・無施肥・無農薬で野菜だけじゃなく果樹や園芸種、ハーブなんかも混成させて野山みたいな環境を目指しているんですよー、と答えるものの恐らく頭の中は「??」が浮かんでいるような表情。
<スポンサーリンク>
もうちょっと興味がありそうな方には畑をご案内。
畑中に咲いているニンジンの花。
徐々に、花から種の状態に変わり始めております。
いつのまにか成長していたゴボウ。
種かと思っていたら、まだ花が咲く前の蕾でした。
他にも、あっという間に広がるキクイモジャングル。
夏まで収穫が続く山ウドの芽。
果樹近くに植えたもちトウモロコシの成長ぶり。
何にもしなくても毎年鈴なりになるブルーベリー。
などなどなど具体例を示しながら、野山を目指す協生農法の説明を少しだけさせてもらうのですが、なかなか理解し普及まで行き着くにはハードルが高い。
そんな中、一人のマダムが「綺麗なユリが咲いてるけど、あれは流石に肥料あげてるのよね?」との質問が。
どうやらユリやカサブランカは肥料でしか育たないというのが定説、当たり前、常識らしく、ウチの畑のように不耕起、無肥料で花が咲くというのは信じられないといいます。
信じるも何も、咲くものは咲くし咲かないものは咲きません。
野菜も一緒で成長するものはするし、しないものは芽すら出てこない。
どうやらその説明が腑に落ちたのか、畑の見方が変わったそうで、それ以来ニコニコしながらいつも様子を気にかけてくださるようになりました
いやぁ、とりあえず半額で売っていた球根を植えただけでしたが、効果はあったようですね。
野菜から、健康から、環境保護から、生き物から、果樹から、園芸種から、どんな視点で何をきっかけに興味を持つかは十人十色。
畑が複雑化してくると、不思議とヒトも集まってくるような気がします。
これからも沢山の方の好奇心をくすぐるような仕掛けを考えていきたいと思います。