粘土質の畑では「高畝」の方がよく育つ
自然に近い環境の中で野菜を育てようというのが「自然農法」。
自然環境を復元、もしくは環境を整えながら、その中で育った恵みを得ようというのが「協生農法」。
一見似ているようで非なるものなのだと認識しております。
先日、自然農法を実践しているという母親の友人が私の畑を見に来たのですが
「これは私の知っている自然農法じゃない!!」と驚いて帰っていかれました。
微生物や虫に鳥など様々な生物達を畑にスタッフとして招き入れることで、有用植物が活き活きと成長できるような環境を整えようという協生農法。
野菜目線ではなく、生き物目線や環境目線なわけですから目的は違いますが、そこまで見た目が違いますかね?
畑に多種多様な植物を混成密生させる。ここまでは普通の自然農法でも同じ。
協生農法では野菜だけではなく畝の真ん中に果樹も植えるということに驚かれていたんでしょうね。
種類の異なる植物を多数混成させることで、それぞれを好む生物を集め、さらにそれを狙う生き物を数珠繋ぎに招き入れる。果樹は実ったモノをそのまま食べてもらえばよいだけですし。
他にも、様々な根が地中をはりめぐらすことで、より多くの微生物を集めるというのも狙いもあります。
植物の種類が多ければ多いほど比例して生き物たちも増えていく。生命が生命を育んでいく。
それにより雨が降ると様々な植物や生物に触れたエネルギー水となり、それも良い効果につながっていることでしょう。
水はけの悪い部分は湿地帯里芋ゾーンとして利用するなど、私の畑でもこうした「呼び水となるエサ」は意識して増やしてきました。
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粘土質の畑では「高畝」の方が良く育つ
今年3月に増設した「高畝ゾーン」。
画面左が高畝ゾーン、右が普通の畝です。植物の生育の違いが一目瞭然ですよね。
高畝化した場所は水はけもよく、特にトマト類はめきめきと成長してくれました。
ホワイトカラントなんて、いまだに収穫期が続いていますからね。
他にも高畝ゾーンに植えた果樹は皆枯れずに活き活きと。
どうやら私のような重粘土質の田んぼ跡を利用した場合・・・
高畝にした方が植物の生育が良いことがわかってきました。
高畝を生垣のようにして、そのふもとを隠れ場として生き物たちに利用してもらっても良いですしね。
高畝のために使うのは、前回同様、父親が耕した畑周囲の土。
イネ科の雑草がかなり発芽していましたが、それをはぎ取るようにして畝の上に乗せて高畝化してみました。
これで畑の両端が高畝になったことになります。
この両側の高畝がいずれバリケードのような役割を果たしてくれるようになったら面白いんですけどね。
ペタッとした平たい畝ばかりよりも少しでも立体的になる方が多様性が生まれて良いような気もするのですが、いかがでしょうか。
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