夏の風物詩「名張川納涼花火大会2017」
7月30日(日)に行われた「名張川納涼花火大会2017」に行ってきました。
本来、29日(土)に開催されるはずでしたが、天候不良とゲリラ豪雨が予想され、観客の安全確保 が図られないことから翌日に延期となりました。名張の花火が順延されるのは1994年以来、実に23年ぶりのことなんだそうです。
むしろ、これまで20年以上も天気が続いていたことに驚きです。。。
<スポンサーリンク>
花火大会の舞台は「名張川」
花火大会が開催される場所は「名張川」の河畔。
旧町内をぐるりと「し」の字状に囲むように流れる一級河川です。
両川岸には屋台がずらりと立ち並び、堤防にはシートを並べた大勢の観光客で賑わいます。
延期なんてなんのその!当日は6万5000人もの見物客が花火を満喫したそうです。三重県内でも5番目の人気の花火大会なんだそうですよ!
さすが夏の名張を代表する一大イベント。私も子供の頃から、これが楽しみで楽しみでしょうがなかったことを記憶しています。
勇壮な神事「愛宕の火祭り」
花火大会開催に先駆けて行われるのが「愛宕の火祭り」という神事。
火伏せ・防火の神様を祀る愛宕神社を出発し、お神輿や松明を掲げながら地元の男性たちが勇壮に名 張川を練り渡ります。
大正末期から昭和初期にかけて行われていたこの神事、一度は廃れてしまいましたが昭和48年(1973年)に地元の人たちが再び復活させたそうです。近年は、名張川納涼花火大会に合わせて行われています。
「防火」の意味合いを持つ神事ですから、花火大会の最初に行うのは非常に理に適っていると思います。
川と共生した地域の営みや文化を活性化させたということが評価され、平成27年には「日本河川協会の河川功労者」として表彰されています。全国に誇れる神事なんですね。
夜空を彩る打ち上げ花火の饗宴
名張川納涼花火大会は、昭和5年(1930年)の参宮急行電鉄(現在の近鉄)の開通を記念して始められたという歴史あるイベント。
太平洋戦争前は、沿線唯一の花火大会として知られていたそうですが、昭和 12 年に戦争のため一度は中断。昭和24 年に復活し、今年で 75 回目の大会を迎えます。
2017年のテーマは「花火堪能の宵」!若き花火師さんたちが引き継いだ、伝統の妙技に酔いしれましょうという意味だそうです。
今年の打ち上げ本数は「4500発」。
例年よりも500発ほど少ないように思えますが、その代わり1発1発を大きくしたそうです。
確かに今年はめちゃめちゃ腹に振動が響いてきたような。個人的には小さい花火を連発するより、こうして一発にかけてもらう方が好きです。花火師リスペクト。
一年で一番、名張市が活気に満ちる夜。いつもは閑散とした街ですが、集まればこんなに賑わうんだから、どうにかこうしたパワーを普段の日常にも取り入れられないかなぁ。
なんにせよ素晴らしい花火大会でした! なんとか今年も見られて良かった!