名古屋市科学館の特別展「恐竜の卵」がスゴイ
先週末、名古屋市科学館で開かれている特別展「恐竜の卵」を観に行ってきました。
11月からはじまり2月25日まで行われているというこの特別展。1月31日には入場者数5万人を達成したというほど大人気なんだそうです。
前から気にはなっていたのですが、さぁ行こうかという所までは行かずズルズルと今に至ります。。。でも、もう来週で終わってしまうということもあり重い腰をあげることとなりました。
名古屋市の白川公園の中に位置する名古屋市科学館。シンボルであるプラネタリウムは今でも各回売り切れになってしまうほどの盛況ぶりでしたが、私たちはスルー。恐竜の卵展に専念します。
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奥深い恐竜の卵の世界
近年、恐竜研究の進歩は目を見張るものがあるそうですが、それでもまだまだ謎が多い生き物。
中でも恐竜の誕生に秘められた謎については、ほとんどが解き明かされていないそうです。
今回の展覧会は恐竜の卵に焦点を当て、その未知なる謎についてみんなで思いを馳せてみようというコンセプトのようです。 ※展覧会場はフラッシュを点けなければ撮影はOKという太っ腹!
正直ね、入るまではただ恐竜の卵を数種類展示してあるだけで、どう面白いのだろうと企画意図を汲むことができませんでしたが、見終わってみると、、、めっちゃめちゃ面白かったですね。
館内にはトルヴォサウルスなどの肉食恐竜やプロバクトロサウルスなどの草食恐竜の全身復元骨格が展示してあり子供たちはこの時点で大興奮。
こうした恐竜たちが、どのような場所に巣を作りどんな卵を産んだのかを詳細に説明してくれます。
これがディープで大人であっても、とにかく楽しめるです。
例えばこちらはジュラ紀後期から白亜紀の終わりまで、アメリカ大陸やアジア、ヨーロッパと広い地域にせいそくしていたティタノサウルス。全長40mを超す史上最大級の草食恐竜です。
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その卵だと思われる化石がこちら。ソフトボール大と生体からすると非常に小さい。
こうした卵は狭い場所に密集して発見されていることから、おそらく集団営巣をしていたのではないかと考えられています。
こうした卵が発見された場所や、卵の周りについている堆積物がどういう性質のものかを調べることで、当時の恐竜が生きていた生息環境を推測することができるんですね。
細かい砂が固まった砂岩の場合は「河川近くの氾濫原」、荒い小石を含んだ礫岩の場合は「山間の扇状地」など、営巣場所を具体的に思い描くことができます。
恐竜の卵と一言でいっても大きさや形、産み付けられ方など様々。
卵だけが発見されているケースも多く、それが何の恐竜のものかわからないものも数多くあるそうです。
営巣場所や卵の特徴から、どういう種類の恐竜のものか推測はできるものの断定にいたることは非常に難しいのだそうですよ。
たとえ卵の周りで恐竜の化石が出てきた場合でも、これが卵を保護している最中に死んだ親なのか、卵を狙いにきた天敵なのか、たまたま別の恐竜が近くで死んだなのか、注意をして調べる必要があるそうです。
私だったら感情に任せてすぐに親の化石が出たぞー!!と叫んでしまいそうです。。。
ほかにも一見、卵の化石のようにみえるものでも、実際には炭酸カルシウムが固まったただの石のこともあるらしく、卵の内部の結晶や杯を調べたりして、やっと卵だと判明することができるそう。
皆さんはどちらが本物の卵かわかりますか?(正解は会場にてご確認ください!)
まとめ
奥深すぎる恐竜の卵の世界。ここで紹介したのはまだほんの一部にしかすぎません。
私はこれまで恐竜を図鑑でしかみたことがなく「生物である」という認識が乏しかったように思います。
この特別展にきてはじめて、1億6000万年以上もの間、産卵や営巣の方法も環境の変化に適応させながら、彼らがいかに進化をとげ、どう命を残していったのかそれを知ることができました。
これはいい企画だったなぁ。。。 大満足ですわ。
特別展「恐竜の卵は」2月25日(日)まで!!! まだ観に行っていない方は是非!
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