コブハウスの「ミニチュア制作」

コブハウスのレンガテストが終了し、いよいよ卒業制作である「ミニハウス」づくりに挑戦です!

変幻自在な家という事で、まずは自分がどのような用途で使いたいかを考えます。

日常からずっと暮らし続ける家なのか、休暇に出かける際の別荘なのか、はたまた子供達と遊ぶ秘密基地なのか。

私の場合、すでに二世帯住宅を建ててしまったので「別荘」のような役割にしようかと思っています。

完全オーダーメードなので、どんな形で、最低限何が必要かラフ図を描きながら妄想を膨らませます。

少しでもデッドスペースを少なくするため、四角ではなく丸く仕上げるのが基本です。

本当は、太陽や星などの動きも計算し、どの方角にどんな窓を付けると何時にどれぐらいの外光を取り込めるかも計算して設置場所を決めるのですが、今回はその部分は深く考えずに作ることにします。(笑)

まずは土台づくりと間取り決めから。左上の大きなエリアはリビング、左下はキッチン、右の小さな丸が寝室です。

反省点としては大きな石を使ったため、細かい調整ができなかったことです。。。 もう少し丸~く仕上げたかった。。

この時点で、すでに完成図からかけ離れた形になってしまいました。

基礎が固まったら、コブを使って壁を作っていきます。

粘土と砂、そこに藁を混ぜ合わせたコブを使用。藁を加えることで、より強度を高めることができます。

一枚の大きな壁を作るのではなく、おにぎりくらいの大きさのコブを作って、ペタペタと少しずつ壁を積み上げていく感じです。

壁だけでなく、コブを使ってソファーを作ってみたり

コブ窯や物置台、暖炉などにも用いることができます。

子供達と作業しているうち妄想がどんどん膨らみ、寝室の上に中二階の遊び部屋を作ることにしました。

5時間ほどで一応家の形にはなりましたが、、、

どう考えても大きすぎる!!!

中二階と同じ高さに、リビングやキッチンをする必要がないことに気づきました。

デッドスペースとなる部分が多すぎるんですよね。

これは大規模な修正が必要です。

コブが乾き始めていたため、修正したい箇所に濡れたタオルをかけて柔らかくします。

10分ほど待てば、この通り!これで修正できる状態に戻りました。

いらない部分の壁や窓をはぎ取っていく作業。

藁を練り込んでいるため、結構力を入れなければ取ることができないほど強い!!

小さなミニモデルでさえこれだけ強度が高いわけですから、実際作る時はかなりしっかりとした壁になることが予想されます。

平屋のコブハウスが完成!

いらない部分をそぎ落とすことで、中二階部分を強調することができました。

完成した内部を少しご紹介。

玄関の扉を開けると二階に上がる階段とコブソファーが見えます。

リビングのこだわりは、天井に乗せてある大きな木の梁。

ここにロープを垂らせば、家の中でハンモックやブランコを楽しむことができます。

寝室上の中二階は、大きな丸い窓のある子供の遊び場。

夜には寝転びながら星空を眺めることができます。大好きな流星群を家の中から眺められるなんて夢のようです!!

屋根は草屋根と木板の2種類を使用。板屋根の上には自家消費用の太陽光パネルを2枚乗せています。

中二階から草屋根の上に出ることも出来、草屋根で育てた野菜を収穫することもできます。

家の中にトイレや風呂場がありませんが、キャンプ気分で外のドラム缶風呂も良いかなと。

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当初想定したコブハウスとは仕上がりが随分変わってしまいましたが、なかなか面白い秘密基地兼別荘ができたのではないかと思っています。

今回で、コブの具体的な作り方を学ぶことができましたし大満足!!

しかしながら、これを実際に自分達が住めるサイズで作るためにはどれだけの期間や材料資材が必要になるのでしょうか。。。

いつかは作ってみたいと思いますが、その時はワークショップのような形で、たくさんの人にお手伝いをお願いしながら作っていく必要かなと思いました。

それまでに、もう少しコンパクトで実践向きなコブハウスが作れるよう、ミニハウスをいくつか作って実験していきたいと思います!!

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