エンドウ類の種蒔きと奇跡のリンゴ
重粘土質の私の畑では、まとまった雨が降らないと種まきができないほどカッチカチの状態。
おととい待望の雨が降ってくれたおかげで、やっとエンドウ類のタネを蒔くことができます。
スナップエンドウ、キヌサヤ、赤花エンドウ、ウスイエンドウなどなど自家採種した様々なエンドウ豆。
色とりどりで、ものすごくキレイです。
品種ごとに畝分けをすることなく混成させて育てているのですが、どれが生食に最適なスナップエンドウかわからなくなってしまいました。
そのせいでスナップエンドウに当たるとめっちゃくちゃ甘いんですけど、実エンドウを引くとちょっとがっかりするという。。。
まぁ、くじ引きみたいな感覚で食べております(笑)
協生エンドウですね。
さらに品種を増やそうと、今年は愛知県西尾市で無肥料無農薬の自然農を行っている「ピースファーム」さんから
いくつか種を購入してみました。
①キヌサヤの「ゴールドスイート」
②エンドウ豆の「紫エンドウ」
③キヌサヤの「赤花鈴なり砂糖絹さや」
新たに導入するエンドウたちは混成させず、まずはどんな味に育つか確かめてみる予定です。
楽しみっすねー。
種蒔きをしている途中、様々な嬉しい発見が!!
枯れたと思っていたウスベニアオイです。
パーマカルチャー研究所スクール生の仲間からタネを分けていただいたハーブ。
猛暑で姿を消していたので、てっきりお亡くなりになっていたかと思いきや根は生きていたんですね。
多年草なので、一度根付いてくれればこれから何年間は畑で活躍してくれることでしょう!!!
種採りして増やしていきたいハーブの一つだったので、かなり嬉しい!!!
他にも、こちら。
わさわさ生えそろってきたのはハスクトマト。
フルーツホウズキとも呼ばれ、食べることができるホウズキです。
協生農法の先輩である流美農園さんと奈良のロミさんに分けていただいたタネから育ってくれました。
外袋が色づいたら収穫可能。
中には金色の果実が!!!
濃厚な甘みと酸味がとっても味わい深い。
めちゃくちゃ美味しいです。
食べたい気持ちをグッと抑えて、種採り用に残すこと確定。これも増やしたいっすねぇ。
最後はこちら、姫リンゴ。
草に覆われて、この状態になるまで実が付いていたことに全然気づきませんでした。。。
枯れた草を刈ったら、目の前に急にリンゴの木が現れたので、それはそれは竹取物語ばりに驚きましたよ。
これが奇跡のリンゴか!!
まぁ、無肥料無農薬不耕起でリンゴが実るなんていうのは奇跡でもなんでもなく、自然の理からすると至極当然のことなんですけどね。
いくら品種改良を重ねられたとはいえ、植物には変わりなく生物でありひとつの生命。
人間が関与しないと実が成らない植物なんていません。(虚勢されたものは論外ですが)
今年初めて実った姫リンゴ。受粉してくれる媒介者が増えてくれたからでしょうかね。
姫リンゴは生食には向かないと言われていますが、渋さはあるものの生でも美味しかったです。
もっと数がとれるようになったら果実酒にでもしてみましょうか。
植物、虫、動物、微生物様々な命の連鎖により環境を構築してくれているおかげで野菜や果樹が育つことができます。
一つの野菜だけに着目するのではなく、畑の環境がどのように変わってきているのかを見て学ぶ。
ただ放っておいて、植生遷移や生態系の複雑化を待つだけでは何百年もかかってしまう。
人為的に様々な植物を混成させ生き物を集めることで自然界では起こりえない遷移をおこし、
時間を短縮させる拡張生態系。
これだから協生農法は面白い。年々魅了されております。
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