協生農法の畑・秋の植樹〜1年目

9月24日(晴れ)・気温26度
協生農法の畑で必要不可欠な「果樹」。昨日は、その植樹作業を行いました。
 
 
協生農法の特徴の一つは畑の中に果樹を植えること。これは他の自然農法でも類を見ない珍しい方法だと思います。
 
 
果樹を植える理由は、成った果物を人間が食べるため・・・というのもありますが、それより何より「鳥や虫を呼び寄せるため」です。
 
実を食べてもらったり、木で休んでもらったり用途は様々。
慣行農業を行っている方は、これを聞いて何故わざわざ害獣や害虫を畑に寄せるのか理解できないと思います。
 
ただ、協生農法は「植物」や「虫」、「鳥」など全ての生き物たちにスタッフとして手伝ってもらいながら「野菜が育つ環境を整えていく」という農法。
 
つまり虫は害虫などではなく、畑に糞など養分をもたらしてくれる「益虫」。鳥は増えすぎた虫を食べてくれる「益鳥」というわけです。
 
もし仮に、野菜を好む害虫が増えてしまったとしても、その害虫を餌とする天敵が集まって来る、そしてそれを食べる鳥がくれば、どれか単一の生き物だけが増えるということはありません。
 
それが自然の摂理です。
 
こうして様々な命が段々増えて行く、生物の多様性が色濃くなればなるほど、野山のような自然界のバランスが整った環境に変わっていくというのが狙いです。
 

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理想は高いが現実は厳しい

 
今年の春に畑を造成し、これまで植えてきた果樹は
 
いちじく×2、キイチゴ×2、みかんはるみ、木ユズ×3、スイートマルベリー、キンカン×2、レモン、プラム、温州みかん、リンゴニュージョナゴールド、リンゴ紅玉、スモモソルダム、スモモ大石早生、ポンカン、暖地さくらんぼ、かりん×2、あんず(平和)、ハートスイートライム、ザクロ×2、ブラックベリー×1の総勢20種類27本。
 
 
 
しかし、現在残っているのは・・・
 
 
いちじく、みかんはるみ、木ユズ×3、スイートマルベリー、キンカン、レモン、プラム、スモモ大石早生、ポンカン、かりん×2、ザクロ×2の11種類15本のみ。
 
 
これまでに半分近くは枯れました。
 
もしかしたら春になれば復活するかもと期待をして、ほとんど立ち枯れのまま残してありますが、完全に生きていると認識できるのは半分だけですね。
 
畑があるのは田んぼの跡地。土は粘土質で水はけが悪く、無肥料栽培のため土に養分が無いことから、枯れてしまったのだと考えられます。

面白い果樹を買ってみた

畑の果樹がどんどん無くなっていくのを悲しんでいたところ、
たまたま立ち寄ったお店で果樹の半額セールを行っていたので、思い切って購入してみました。
 
何を思いきったって、別に値段は半額で1本800円くらいのもんですし、
問題はそこではなく、植えても全部枯れてしまうんじゃないかという恐怖心です。
 
 
ただ、木ユズはしっかりと実がついていますし、こうした環境に合った品種は、力強く残っていけるはず!
 
 
今回、ビックリグミ、ジャボチカバ×2、カシス×3が仲間入り。

これで総勢14種類21本に回復しました。
 
 
特に面白いのは「ジャボチカバ」という南国のフルーツ。
幹に実が直接成るという非常に珍しい果樹です。
 
実はライチと巨峰の間くらいの大きさで、かなり美味しいそうです。
ただ、ググっていただければわかるのですが、かなり見た目がグロイです。
 
でも、元気に育ってくれれば見た目は何でもいいです。
グミなんかも、どんな環境でも適応できるほど強いと聞いていますし、1本でも多く生き残ってくれることを強く望みます。・・・というか、信じているぞみんな!!
 

蒔いているのは何の種?

うちの庭に、私が生まれる前から生えている大きな柿の木があるのですが

もちろん何十年と肥料をやらずに元気に育っているわけです。

そんな生命力のある柿の種なら、畑でもしかすると発芽するんじゃないかなと、万に一つの可能性にかけて種を蒔いてみました。

桃栗3年、柿8年。

仮に芽が出てきても、柿とわからずに草刈りの時に一緒に刈ってしまうかもしれませんけど。。。

まぁ、でもロマンがあるじゃないですか!!

自然農法、協生農法を実践している人々が蒔いているのは、ただの種ではありません。

深刻化している環境問題を救えるかもしれない、現代病に苦しんでいる人たちを健康にできるかもしれない、多くの願いが詰まった希望の種です。

やがて芽が出て花が咲いて実がなるように、草の根活動で少しづつ広まっていけば、未来は必ずいい方向に進むはず。 

種は蒔かないと発芽しません。例え発芽率0・001%でも蒔き続ければ、いつかきっと。

それを信じて今日も種を蒔き続けます。

 

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